裸のCFO - 10000時間でプロになる。

某メーカー系スタートアップでサプライチェーン・マネジメントを担当している著者が「10000時間の法則」を真に受けて、“事業を創れるCFO”になるまでの10000時間を記録するブログです。世界を目指す研究開発型のプロダクト系ベンチャーを興すのが夢。技術や市場動向から、経営戦略やマーケティング、ファイナンス、それからVCについても書きます。お問い合わせは、hadakano.cfo[at]gmail.comまで。

名は体を表す

先日、こんなツイートをしました。

(おそらく)ルネサスエレクトロニクスの「資材調達統括部」の求人情報を見て、「資材調達部っていう名前がダサイなぁ」と思ったわけなんですが、そこから回り回って、部署名ってその組織のポリシーみたいなのが現れるんじゃないかと。

僕が仕事をしている「サプライチェーン・マネジメント」という領域は、知らない人からすると資材、調達、購買部みたいな仕事に見える。まぁ、仕事の領域は近いし一部含まれているんだけどね。

でも僕が「資材調達統括部」をしっくりと来ていないのは、モノを買う、部品を買うっていう、何か親会社が系列から安く買い叩くような、上から目線な匂いがプンプンするからです。

そもそも、先のルネサスの求人にあるように、半導体業界においては「ファウンドリ」や「OSAT」と言われる製造専業の企業に製造をアウトソースする流れがあるんですが、これって「資材調達」なのでしょうか?彼らは子会社でも系列企業でもないし、TSMCなんて売上1兆円くらいあるような巨大企業なわけで、「ちょっとモノ買ってくるわ」「そのモノ売ってくれない?」みたいなノリでは相手にされないと思うんです。

自社工場で製造している企業ならばまだしも、製造をアウトソースしていこうっていう企業に「資材調達部」は適さない。なぜなら、買うべきは彼らのサービスであり、サポートであり、そんなサプライヤとの関係性から生まれる無形の価値なんですから。

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