裸のCFO - 10000時間でプロになる。

某メーカー系スタートアップでサプライチェーン・マネジメントを担当している著者が「10000時間の法則」を真に受けて、“事業を創れるCFO”になるまでの10000時間を記録するブログです。世界を目指す研究開発型のプロダクト系ベンチャーを興すのが夢。技術や市場動向から、経営戦略やマーケティング、ファイナンス、それからVCについても書きます。お問い合わせは、hadakano.cfo[at]gmail.comまで。

「自分を変える」なんて生半可で出来ない

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Image by GRATISOGRAPHY

裸のCFOです。

クリリンとは付き合うべきか? | The Startup」を読んでいて何故か書きたくなったのが「自分を変える」ということ。

皆さんは、この「自分を変える」ということを、どれほど考えたことがあるでしょうか?

私は、結構考えます。半ば毎日、嫌な自分を変えたいなぁと思っています。

  • 朝寝坊する自分を変えたい
  • 今日の仕事でイケてなかった自分を変えたい
  • PV集めるブログが書けない自分を変えたい
  • 分かり易い強みが無い自分を変えたい

などなど。

多分、クリリンも「弱い自分を変えたい!」「悟空みたいになりたい!」とか思ったんじゃないかなぁ。

でもね、そう簡単に自分なんてものは変わらないのですよ。「自分を変える」系の自己啓発本が売れ続けるのは、自分を変えられていない人たちがたっくさん居るからですよね。それくらい「自分を変える」ってことは難しい。

それでも、やっぱり自分を変えたい!って人は、どうすれば良いか。

 

手っ取り早いところから変えてけば、いいんじゃね?

今読んでいる中国歴史小説孟嘗君」で面白い話があるんです。同書で天才・商人「白圭」として活躍する人物は、実は話の途中で元の名前「風洪」から名前を変えているんです。他にも、それまでの不幸な人生を変えるために「洛芭」に名を変えた「隻欄」とか、日本の歴史でも成人になるときに名前を変える風習はあったと思うけど、この「名前を変える」ことって、ぶっちゃけ誰でもできそうじゃないですか?(もちろん現代社会だと法律とかでややこしいです)

つまり、昔の人は自分を変えたい!ってときに、自分の考え方とか時間配分とかじゃなくて、まず一番手っ取り早そうなこの「名前を変える」っていう行為を選んできた。それが意味するところは、とりあえず宣言してしまえ、ということじゃないかと。

現代社会においては、いきなり「五郎」から「聡」に改名して、「僕、賢くなりたいんです!」っていうのは無理だけど、「俺、めっちゃ本読んで知識人になるわ」みたいなことは他人に宣言できる。

もう少しハードルは上がるかもしれないけど、例えば仕事でもう一段階上に昇りたいならば、名刺に肩書き付ける交渉を上司にしてみる、とか。係長でも課長でも何でもいいけど、他社から見て「お、こいつはこのポジションなんだ」みたいなことが分かるようにしてみる。

 

それでも多分、まだ自分は変わらない

何だか禅問答のようになってしまったけど、これだけではまだ自分は変わらないと思う。「白圭」も天才商人と呼ばれるまで、名前を変えてから死ぬ程努力しただろうし。ただ、どうせ「自分を変える」なんて生半可で出来ないならば、まずは手っ取り早いところから変えてこうよ、と思うんですね。

 

裸のCFO 

孟嘗君(1) (講談社文庫)

孟嘗君(1) (講談社文庫)