セコイア・キャピタルについて--Forbes Japan 9月号よりまとめ
裸のCFOです。
先日、ベンチャー・キャピタル(VC)についての記事を書きましたが、本日はかの有名な「セコイア・キャピタル」について、Forbes Japan 9月号より引用をまとめました。
セコイアと言えば、フェアチャイルド・セミコンダクター社出身のドン・ヴァレンタインを中心に70年代に創業され、アップル、オラクル、ヤフー、グーグル、ペイパルなどなど、「セコイアの子供たち(Sequoia's Children)」と呼ばれる数々のイノベーターを世に出したことで有名です。
先日紹介した「アメリカを創ったベンチャー・キャピタリスト―夢を支えた35人の軌跡」では、ドン・ヴァレンタインへのインタビューが紹介されています。
彼自身もそうですが、テクノロジー企業の営業やマーケティングに精通する、よりビジネス寄りのVCという印象です。
今回も雑誌記事からのほんの一部抜粋ですが、彼らの空気が伝わってきそうです。
企業文化
セコイアはレオーネ流のイタリア的大家族主義に基づいて経営されている。「私たちが求めているのは、つましく育った、勝ちたいという意欲のある人材です。そして仲間同士で常に手柄を分かち合えるような企業文化を目指しています。」
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) August 17, 2014
セコイアには移民の集団という顔もある。イタリア生まれのレオーネ、ウェールズ出身のモーリッツ、南アフリカ出身のボタ、香港出身のリン。
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) August 18, 2014
(セコイアでは)“謙譲が美徳”が不文律だ。「自分を正当化するためではなく、正当な判断を下すための会議ですからね。」とジム・ゲッツ。
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) 2014, 8月 18
(セコイアの)新任パートナーのアーレフ・ヒラリーも「1度に90秒以上話したら、たぶんしゃべりすぎなんですよ」
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) August 18, 2014
投資哲学
例えばセコイアは、手数料差し引き後の内部収益率IRRは年41%に上る。そのうち30%がセコイアのパートナーの取り分で、残る70%が出資者の取り分だ。セコイアは、自社のパートナーを次々と億万長者にしつつ、外部の出資者をも満足させているのだ。
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) August 17, 2014
セコイアはまた、成長著しい出資企業を性急には手放さない主義だ。ほかのVCが10年の運用期間でファンドを組むのに対し、セコイアはしばしば運用期間を16~17年に延長しようとする。セコイアの「バイ&ホールド」主義。
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) 2014, 8月 18
シニアパートナーのダグ・レオーネ
(投資先のサービスナウへの買収提案に対して)ひとりレオーネだけが、それを侮辱と受け取った。「たとえ40億ドル出されても、会社を“安売り”してはならない」
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) 2014, 8月 18
レオーネの動機はもっと根源的なものだ。彼は今も、プールサイドで安穏な人生を送る裕福な若者たちのことを忘れてはいない。「俺は自分にこう言い聞かせたんだ。『ビジネスの世界でおまえらと再開する日が楽しみだ。おまえら、大きな間違いをしでかすぞ』ってね」
— 裸のCFO (@hadakanoCFO) August 18, 2014
裸のCFO